大ピラミッドの内部構造の対称形について?
「大ピラミッド新たなる謎」258ページからです。吉村さんは「大ピラミッドにおいても、対称形がなんらかの方法で実現されていなければ、筋が通らないのだ。この私の推論が正しいとするならば、考えられる可能性はただ一つ。それは、まだみつかってはいないが、大ピラミッドの西側にも、東側にあるのとそっくり同じものが、対称形につくってあり、隠してあるということだ。」といっていますが、ピートリーの調査報告を見ると、王の間の西壁はピラミッド中心から西へ約2.74m食い込んでいます。このことから西側の内部構造がないのは明らかです。エジプト考古学者が内部構造の基本を知らないなんて信じられません。読者をバカにしています。他の内容もおして知るべしです。
ピラミッドの中をのぞき込む
1994年の『ピラミッドの謎をハイテクで探る』の改題・文庫化。
なお、著者には『ピラミッド・新たなる謎?定説はくつがえされる!』(光文社,1992年)という良く似たタイトルの著書があるが、まったく別の本。しかし、もう少し考えてタイトルを付けて欲しい。
本書の前半はピラミッド研究の歴史について。紀元前から現代まで、多くの人々がピラミッドの謎に挑んできた。その様子が俯瞰されている。良くまとまっていて有用。
本書の中心である後半は、ピラミッド内部の未知の空間について。ギザにあるクフ王のピラミッドを電磁波を用いて調査し、未知の通路や部屋があることを確認している。なかなか衝撃的な内容であり、持ち出される仮説も興味深い。現在、どこまで調査が進んだのか、ものすごく気になってきた。
吉村氏の情熱に感動!
ギザの砂漠にそびえ立つ 「ギザの三大ピラミッド」 は、エジプトに現存する数あるピラミッドのなかで、最も巨大、かつ有名です。 「ギザの三大ピラミッド」 のなかでも一番大きなものが、クフ王の(ギザの第一)ピラミッド。その巨大な姿から、通称 「大ピラミッド」 と呼ばれています。本書は、この大ピラミッドが 「誰によって」 、 「いつ」 、 「どうやって」 、 「なんのために」 作られたのかを、実験やハイテク機器を使用した調査などから、実証的に明らかにしようとした試みの記録です。 ピラミッドは、まだ明らかになっていない謎につつまれています。それゆえ、その建設の目的・方法などには、憶測を基にした風説が飛び交ってきました。 いわく、「宇宙人が建設した異星との交信基地である」 「古代エジプト人ではない、超古代文明人が作った」 ……等々。 著者は、先の風説はもちろん、もっともらしく語られていた 「定説」 への先入観も捨て、調査・実験から得られた 「事実」 と、そこから導かれる 「真実」 のみを求める態度を貫いています。 小型のピラミッドを実際に作ってみる実験の結果から、机上で生まれ流布された建設方法の説を喝破する場面などでは、古代エジプト・考古学に対する氏の情熱に心打たれます。 本書では、「明らかになったこと」、「まだ謎のままのこと」、そして 「調査からの仮説」 の三点を、文面で明確に区別しています。この点からも、本書が根拠薄弱にして奇抜な説を振りかざすものではなく、真実のみを目指す態度・真理探求への情熱から書かれたものであることが伝わってきました。 吉村氏のさらなるご活躍を願うとともに、新たな発掘結果の報告を心待ちにさせてくれる一冊です。
講談社
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