ロック―ベスト・アルバム・セレクション (新潮文庫)



ロック―ベスト・アルバム・セレクション (新潮文庫)
ロック―ベスト・アルバム・セレクション (新潮文庫)

商品カテゴリ:アート,建築,デザイン
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秀逸なガイドブック

もう私自身10年以上参照している、すぐれたガイドブックです。
内容が古いといわれますが、それもそのはず、内容の基準時は1974年です(あとがきより)。
その後微調整されて(あくまで、少しの変更らしい)1988年に出版されたのが本書です。
なので、内容が古いという批判は、奥付やあとがきを読まずに不用意に買ってしまった人に
非がありそうです(いや、それを防止しなかった出版社かな)。
それでも、ロックが熱かった60,70年代はカバーしているので今でも十分読むに値します。
ロッキンオン系統や渋谷陽一に共感する人はもちろん、それに共感しない人も喧々諤々の
ネタとして、気楽に読んでおくべきでしょう。普通に読み物としても面白い。
また、取り上げている範囲(ジャンル)が狭いという意見もありますが、これもお門違い。
そりゃジャンルや地域などの範囲をどんどん広げていけば、一冊にとても収まらないわけで、
ビートルズやツェッペリンに想起される“いわゆるロック”(語弊がありそうですが)に
絞って、無難に選ばれた、なかなかのチョイスだと私は思います(近年の、米ローリング
ストーン誌の名盤選挙ともそれほど齟齬がない)。
なおトーキング・ヘッズには、“周りやバンドが意識的か微妙だから、あえて疑問を呈した”、
スティーリー・ダンについては、“完全なる確信犯だから、特に批判しなかった”と考えれば、
特に矛盾はないでしょう。なお、他の論考などもざっと見ると、スティーリー・ダンの
ようなテクニック重視のバンドに対して、渋谷さんは概してシニカルです。
著者の伝家の宝刀である“批評性”というタームは、確かにかなりあいまいに使われている
きらいはありますが、“安易に大勢に乗っからない”“技術だけではなく歴史や社会の
流れとの相関関係で音楽を聴く”という点を、音楽レヴューの世界で強調した意義は大だと
思います。
今年は、ロッキンオン社から新しいガイドブックが出るらしいですが、本書もぜひ
読んでみましょう!(文庫は安いですしね。)
なお、「ガイドブックは保守的」なんて話もありましたが、悲しいかな、洋楽について
ガイドブックを作ろうなんて企画しているだけでも、この洋楽不況下では革新的なような
気がします。

カスタマーレビュー

渋谷陽一の選出するロックベストアルバムガイド。
古いロックを知る手がかりとなるてんでは良書だし、彼のロックへの熱い思いが分の端々から伝わってきて楽しい。選出された各々の「名盤」の左に、何らかの理由で関連する作品が二枚づつ紹介されているのも、ロックの知識を全体との関連で広げていけることが出来るのも嬉しい。
しかし、これは古い本である。
ロック的世界そのものに対する評価も古いものだし、黒人音楽やジャマイカ音楽、ポップスなどの「ロック第三世界」とも言うべき世界との関連づけも稚拙だ。この本を読んで公平にポピュラー音楽全体を想像することは不可能だろうし、テクノやヒップホップをも巻き込んでのポピュラー音楽を判断する上での新しい知覚への接近がゼロである、という両方の理由で、星は辛口に二つとした。
また、渋谷陽一オンリーの意見となっているので、それぞれの作品への好悪についても、残念ながら穿った視点でしかない。渋谷陽一ファンというものが存在するならば、この本は間違いなく良書となるだろう。
ただし、重ねていうが古いロックを大体網羅しており、作品の内容の紹介も、大体において的確だ。
とりあえずロックの名盤を買いたいが、どういったものを買うべきか迷っているひとには本書の知識は有用だろう。だが面白さとロック世界へのリテラシーへの配慮という点で、同氏の本では「ロック大教典」をオススメしたい。
これはいい(?o?)

★5つ確定★ROCKのガイド本は、これ一冊もってけばOK。
リアルタイムでサンタナ、レインボー、もろもろLIVE体験
した小生が押します。レココレの70年代・80年代特集なん
かは、糞だ。この本は、ヨシュアツリーで終わっているところ
が肝です。あとは、個人の好みを足して、コレクションを展開
しよう。ツェッペリン一本やりでないところが素晴らしい。

ロックの教科書

85年生まれのロック後追い世代としては、この本でロックの
名盤を数知れず知ることができました。ジャケットの写真も
たくさん載っているし、ラジオの語りで大好きになった渋谷
陽一がありがたくも一つ一つ丁寧な解説を下さっている!
少し偏りがちな解説がまた楽しい一冊と
なっております。
マーク・ボランの瞳に惚れ込んでいる人は、渋谷陽一先生の動向に注目

 この一冊で、渋谷先生の世代のロック観がわかる。もし、お金に困っていなければ、ピーターバラカン氏の著作にも注目して欲しい。なんていったて、私にとってのロックの本場イギリス人だと僕は記憶しているから。特に、音楽で飯を食いたいと思っている若者は、少なくともロックの歴史を出来るだけ金を使わずに、音楽を勉強して欲しい。勿論、いいとこのボンボンは、別だけど。
 兎に角、このお二方の著作には注目して欲しい。



新潮社
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